うっかりしておりまして。
祐莉子さんは、既に日本のパスポートを持っています。ええ、日本人ですから。
で、年末帰国するわけです。アメリカ再入国の際に、ビザがないと入国できないので、ビザを申請したのですが、「アンタの娘、アメリカ人だから、ビザなんて出せないわよ」って。・・・そういや、ヒューストンで産んだんだった。
で、国外に出るなら、アメリカのパスポートを取りなさいと。まぁ、言われてみれば当たり前の話なのですが、だって、「うちの子、アメリカ人でもある」という感覚がまるでなく・・・。
で、しゃあないので、パスポートをとることに。アメリカにはパスポートは、パスポート・ブックとパスポート・カードの2種類あります。カードの方が安いのですが、カナダ、メキシコ、カリブ諸島に行く時で、しかも地上出入国か船にしか使えません。つまり、カナダ、メキシコなどでも飛行機ならNGということ。ということで、もちろん、パスポート・ブックを申請。
アメリカでは、パスポート・エージェント(いわゆる申請事務所。要予約)とは別に、お手軽に郵便局でも申請ができちゃいます。パソコンでUSPS(郵便局)のサイトをチェックすると、一番近くの郵便局で、予約無しでやってくれるらしい。局内に、パスポート申請室みたいなのがあって、土曜日もOKとある。
それで、先週土曜日、オープンする9時ジャストに行ってみたわけですが・・・あれ、ドア閉まってる?
・・・オイオイ、さすがアメリカ、郵便局のサイトですら信用ならん・・・。平日オンリーだとぅっ!?
うげぇ~、と困っていると、郵便局の方の列に並んだお客さんが、親切に「今日は、違うところでやってるよ」と教えてくれる。どこだ、それ?
「これだよ」と、わざわざちょっと離れたところにあるカウンターにあった、またこれが印刷の悪い紙を持ってきてくれる。で、写りの極悪な地図を何とか解読すると、どうやら高速で片道30分かかる街でやっているらしい。むっちゃ遠いんですけど・・・。
普段なら、土曜日だし、いいのですが、その日はお茶の炉開きがあるので、時間がありません。
アメリカは、16歳以下の子どもがパスポートを取る際には、両親がPhotoIDとともに出向かなければなりません。仕方ないので、ダンニャには翌週、時間休をとってもらうことに。
今週木曜日は、ベテランズ・デーとかで、ダンニャのオフィスはお休み。一般企業や学校はいつも通りだけど、官公庁は休みのところが多いというので、まぁ一応聞いてみるか、ということで、水曜日に郵便局に電話をしてみました。
「明日、パスポートオフィス、開いてる?」「いや、閉まってるよ」「ベテランズ・デーだから?」「そう」「金曜は?」「開いてる」「何時から?」「7時半からだよ」・・・ウソつけ。それは、郵便局の時間であって、パスポートオフィスの時間ではないはずだ。ドアには9時からって書いてあったじゃん!・・・全く、当てにならん。
で、さっき、やっとこさ行ってまいりました。
9時ジャストに到着したのですが、えっ!?ドア閉まってる?真っ暗なんですがっ!
たまたまカウンターの外に出てきた郵便局のおっちゃんに、「一体ここはいつ開くんだっ!」と言うと、「あぁ、それ?ボードに名前を書いて、座ってて」と、言われる。
???
離れた席で待っていると、スパニッシュ系の人もやってきて、うちと同じく困っている。郵便局の列のお客が「名前を書いて、待つみたいだよ、あの人達(我々のこと)も、そうしていたよ」と、またもや親切なことを。そこの郵便局員と代わってくれんか、おじさん。
アメリカの郵便局は、どこにいっても大行列で待たされるし、態度も悪いしさぁー。配達のおっちゃんは、いい感じの人もいるんだけど。
で、待つこと40分。うち、その日一番乗りだったわけです。だーれも前にいないのです。つまり、9時からスタートするはずなのに、担当官が遅刻してるってことかっ!?ありえへーん!・・・まぁ、ここはアメリカ。日本のパスポートセンターとは違うのです。
で、呼ばれました。やっとかっ!
あれ?ここでやるの?となりの部屋は使わないの?
普通に郵便カウンターで申請をするらしい。でっかい声で、住所とか個人情報を言うのはやめて欲しいんだが・・・。
申請書類は、前もって国務省のサイトで記入した物をプリントアウトしていたので、それを出し、2×2インチサイズの写真を2枚。それと出生証明書(後で送り返してくれるらしい)を提出。
写真は、日本のパスポートの時は、写真館で撮ったのですが、祐莉子も緊張しているせいか、ちょっと大変だったので、家でデジカメで撮って、ePassportPhoto.comという無料便利サイトでリサイズ。これを薬局でプリントアウトしました。写真館だと10ドルだけど、プリント料金31セントのみ。お得。
このePassportPhoto、とても便利でいいのですが、余りアップで撮った写真はリサイズできません。あと、頭上の余白はない方がリサイズしやすいです。胸から上くらいがちょうどいいようです。
我々の写真付きID(運転免許証で可)を出し、右手を挙げさせられて宣誓をし(というか、おっちゃんが喋るのを聞いているだけ)、書類にサインをして、終了。おっと、お急ぎで欲しいんで、お急ぎサービスをお願いします。これが+60ドル。
国務省のトラベル・サイトで、今現在のパスポート受領までの見込み期間が調べられます。普通だと4~6週間、お急ぎだと2週間、とあったので、まぁ、普通でも間に合うのですが、日本と違いそれほど信用できないので、お急ぎサービスを頼みました。パスポート申請と、お急ぎサービスでトータル約170ドル。ぐ、ぐぐぅ・・・高いぜ。
あとは、郵送で送られてきます。ってか、郵送って・・・。便利でいいっちゃいいけれども。
折角、朝早くから出かけたので、朝ご飯を買っていこうー。
あ、詩子さんは、今日から学校に復帰しました。ダンニャは、直接仕事に行くので、既に朝食は済んでいます。
総菜パンって、日本(というかアジア)くらいしかないもんだと思ってたんですよ。ヒューストンの中華街や韓国スーパーのパン屋には、ソーセージパンとかあるけれども、ヨーロッパやアメリカのスーパーでは全く見かけない。
が、ここテキサスにはkolache(カラチ)というものが。テキサスドーナツなんて言うこともあるらしいので、これは、テキサス名物なのかなぁ。ちょこちょこ見かけるのですが、どこも朝5,6時~12時までとか午後2時までとか(超お気に入りのアインシュタイン・ベーグルというベーグル屋さんもそうなんだけど)の朝方のお店。20種近くの総菜パンを売っています。
今日のチョイスはBBQビーフと、ペパロニ&マッシュルームの2個。
写真はBBQビーフ。1個89セント(72円くらい)です。ポテト入りがお気に入りですが、今日は既に売り切れだったみたい。これ、安くて美味しくて大好きなのですが、困ったことに、外から区別が付かない。いっぱい買うと、何が何だかわかりません。日本だとごまをふったり、形を変えてみたりしますが、そういう発想はないらしい。
家でアイス・カプチーノを入れて(またここ数日、冷房が要るくらい暑い)、美味しく頂きました。